「私の音楽について」
1900年のパリ万国博覧会日本館に出展された物品のなかに、画家であった曾祖父の狩野探令の絵付けによる陶磁器がありました。

同時代に生きていたドビュッシーは、パリ万博でのガムラン音楽など東洋の国々の展示から大きな影響を受けていました。だとしたらドビュッシーは、曾祖父の作品も見ていたのではと思われ、なにかとても楽しくなります。私がフランスの近代っぽい響きが好きな理由には、もしかするとそんな深層意識からの繋がりがあるのかも知れません。

どこまでもシンプルにして作り上げていく、純粋結晶のような音楽作品。心にある秘密の鉱脈から煌めいている原石を見つけ出し、大切に大切にそれを磨いている私。そうした気持ちを込めた作り方が、私の目指したい方向です。

そしてそうした方法とは反対に、クラシックを学んだ私が様々な分野の幅広い音楽を吸収しながら、直感的にで作品を組み上げていくやり方も、またもうひとつの私の方向性なのです。
ジャズやロック、ボサノヴァ、ポップス、それに民族音楽や中世ルネッサンス音楽、更にグレゴリオ聖歌や仏教の声明など、様々な分野の幅広い音楽をぐつぐつと大鍋で煮込み続けていて、一瞬の閃きを待ちながら作り上げていくやり方も好きです。
私の音楽は、CD店でヒーリングやサントラのコーナーにおかれています。けれども私の「ヒーリング・ミュージック」とは、「癒し」系ではあっても「リラックス」より「浄化」や「再生」を意識して作っているんです。
最近は、アンビエントでの色々なプロジェクトを始めています。新しいヒーリング・ミュージックの分野を開いていけるような、そんな作品を作りたいですね。
ヒーリング系のコンピレーションに入ってる曲たちは、本当に愛おしいと思っています。MP3で何曲か聴けますから、是非お試し下さい。
今までいくつかの舞台で音楽監督を手がけてきましたが、舞台のお仕事は自分の色々な面を出せて面白いです。異分野の表現にトータルに関わって行くのって、とてもいいですね。

テレビ番組の音響効果担当の方が、私の曲は映像にとてもなじみやすいと言ってくださいます。私の側からすると、映像に合わせて音楽を作っていくことも、とても好きなんですけれど。
これからの私の音楽に、ご期待ください。
QuickTimeで見られるサンプルがありますから、よろしかったらご覧になってください。
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